今回は、
5月初めに行った人工授粉の作業について。
秋になるとりんごが食卓に並び、
おいしく食べることは多いのですが、
りんごの実がどのようになっているのか、
よくは分からないものです。
一年間を通してりんごのお世話をしてきた子は、
花びらが落ちて、小さな実が大きくなっていく様子を見ていますから、
実体験を通してすでに学んでいます。

今回、小学校1年生も参加するため、
事前の授業で花の解剖をしてみました。
(りんごの開花がまだだったため、同じバラ科の桜で代用です)
6年生の理科で学ぶような内容にも、子どもたちは興味津々です。
ナイフでていねいに花を割いて・・・、
見事な断面が見えました。
これが、おしべでこれがめしべ。
めしべの先に花粉が付いて、はい珠の中に入っていって・・・、
ここがふくらんで実になるのかあ。
そんな具合に、受粉のしくみを学んだ子どもたち。
今度はりんごの「他家結実」の性質を学び、
人工授粉にチャレンジです!
往生寺の近くにあるりんご園から、
ぼくたちの育てる「ふじ」とは離れた品種の「王林」の花を摘み、
人工授粉のための花粉をいただきました。
花粉には「増量剤」というものを混ぜて、
りんごの花に授粉していきます。

保護者の方の協力も得て、
白い花に花粉を付け続けた子どもたち。
あたたかくなったりんご園で作業をすると、とってもいい汗をかきます。
ぼくたちの作った花粉を受け取って、
立派なりんごの実ができるかな?
直江