グリーン・ヒルズのシンボルとして、
見学に来た方々の注目を浴びる、
「Hills Base」。
2016年にスタートした
ツリーハウス建築プロジェクトの成果です。
「小学校最後の年に、何か大きなものを作りたい!」
という気持ちから始まった彼のプロジェクトは、
年を重ねるごとに応援者や仲間が集まってきて、
グリーン・ヒルズを代表するプロジェクトとなっていました。
今となっては、
新しく入学した子たちが戦いごっこの武器をせっせと集める、
文字通りの基地のようになっています。
そんなHills Baseの建設者が、
久しぶりに学校にやってきました。
ふらりと現れた彼は、
「製図版を借りたいんだけど・・・」
と言います。
今は国立長野高専に通う彼。
学校の課題に取り組むのに、
かつてツリーハウスの設計図を描いた製図版を借りに来たのです。
以前来た時には、
卓上糸鋸で作業をしていったり、
間近に迫った定期テストの問題を写しに来たりしていました。
「授業でも使うんだけど、久しぶりだから慣れておきたくて」
と言って製図作業に取り組む彼の手は、
また大きくなったように見えました。
どうやら、
好きな気持ちを存分に追究できる現在の学校は、
彼にとってとても学びがいがあるらしく、
先日の定期テストでも、存分に力を発揮していたようでした。
何より、
「これは建設の作業でこんなときに使うんだよ」
と、取り組んだ問題について自分の言葉で説明してくれるあたり、
本当によく理解して解いていることが伝わりました。
でも実は、
小学校時代にはそれほど意欲的に学習していた覚えは無いという彼。
ずーっと鬼ごっこや野球をして、
大好きな工作をしていたわけですが、
プロジェクトの追究には、
学ぶ必要のある知識がたくさんあることに気づき、
小学校高学年ごろから意識的に学習に取り組むようになったようです。
学ぶ動機を得た彼ですが、
そうなった彼はみるみる実力を伸ばしていったといいます。
きっと、
たくさんの学習に取り組むだけの集中力と体力、
そして学びに向かうモチベーションがあったため、
自然と彼の学力も向上したようのだと思います。
たくましく成長した姿を見せてくれた卒業生。
ぜひとも彼らの姿を、今のお家の方や、
まだ入学を検討中の方にも届けたいと思います。
2021年7月16日