2018年09月11日

ツリーハウスの軌跡 第3章中学校2年

皆さん、こんにちは。今回も引き続き、ツリーハウス建築プロジェクトについて振り返ってみたいとと思います。

僕たちは、進級して2年生になりました。ここで1人メンバーが入って計4人になりました。僕たちは、内装の作業を急ピッチで進めていました。なぜなら、僕たちは10月にツリーハウス完成披露パーティーを計画していたからです。このパーティーで、ツリーハウスに寄付してくれたお礼として手作り木工品の試作とツリーハウスにつけるお名前プレートを作ることになりました。

手作り木工品は、ペン立て、ブックエンドなどを作ることを計画していました。1つの物を渡すこととなり、オープンデーでいろいろな意見をいただいた結果、ペン立てに決まりました。名札はツリーハウスに寄付してくれた人、ツリーハウス建築プロジェクトのメンバー、中学1・2年クラスの人に書いてもらいツリーハウスの壁に貼ることに決定しました。

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次に僕たちは、階段を設置することにしました。今までは、はしごを使って上り下りしていましたが、これからは階段を使います。さらに、安全対策として手すりをツリーハウスの周り、階段に設置しました。


僕たちは学園フェスティバルで去年に引き続きツリーハウスカフェを出店し、ベーグルサンド、和食セットを販売しました。さらに、ツリーハウス作り体験をしました。

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そして2学期、僕たちは、ツリーハウス完成披露パーティーの準備を本格化し、クラスのみんなにも手伝ってもらいました。

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そして、僕たちはツリーハウス完成披露パーティーを開催しました。当日は、小雨が降る中で行われましたが、たくさんの方々にお越しいただきました。まず、ツリーハウスメンバー全員とお世話になった人で、テープカットをしました。つづいて、ツリーハウスを作るうえでお世話になった原棟梁、中山建築士、1級建築士のお父さん、ヤマワリビングさんに感謝状を贈りました。さらに、僕たちは、サプライズで長年ツリーハウスプロジェクトを支えてくださった比田井妙佳先生にも感謝状を贈りました。

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次に、寄付をしてくれた人にお名前プレートを書いてもらいました。雨がひどくなってきたので学校のなかに入って、みんなで昼食をとりました。続いて、保護者からのツリーハウスのケーキをいただきました。さらに、保護者が作詞作曲をしたツリーハウスの歌まで歌っていただきました。僕たちは、本当にいいツリーハウスが出来たのだなと思いました。

そして、3学期。僕たちは、ツリーハウス完成記念のレポートを書き始めました。そのため、3学期は、レポート作成中心に活動していきました。デザイン、構成を専門家のかたに依頼し、ついにツリーハウス完成までのエピソード、4人での会談などを入れたレポートが完成しました。ちなみに、このレポートをグリーン・ヒルズ中学校で発売しております。1枚1000円です。ぜひお買い求めください。

さて、計3回掲載しました。「ツリーハウスの軌跡」いかがでしたでしょうか。僕たちは、3年間ツリーハウスを作り続けてきました。このプロジェクトは、この学校でしか作れなかったことだと思います。ある1人の少年から始まったこのプロジェクト。みんなが協力して成し遂げたこのプロジェクト。そうだからです。
「ツリーハウスの軌跡」これは、僕たちの通った足跡です。その足跡を振り返り、それを人へ伝えていく。なので、僕はこのタイトルをつけました。

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「ツリーハウスの軌跡」まさにそういうことだと思います。
僕は、このブログを書いている間、ツリーハウスのことについていろいろ思い出していました。僕たちが、この3年間で続けてきたこのプロジェクトは僕の記憶の中で最大のプロジェクトではないかなと思います。なぜ、この3年間続けてできたのか。それは、個人プロジェクトの時間集中してできたからだと思います。皆さんもぜひ、この長野県長野市飯綱高原にあるグリーン・ヒルズ中学校に足をお運びになり、ツリーハウスを見てください。お待ちしています。それでは皆さん、計3回このブログを読んでいただきありがとうございました。


(ツリーハウス建築プロジェクトメンバー 一同)
担任:齋藤
posted by greenhills-school at 18:05| ツリーハウスプロジェクト

2018年07月10日

ツリーハウスの軌跡 第2章中学校1年

皆さん、こんにちは。今回は前回に引き続きツリーハウス建築プロジェクトについて、中学校1年生のことを振り返ってみたいと思います。
4月、僕たちはグリーン・ヒルズ中学校に入りました。メンバーの1人が、小学校を卒業し違う中学に行ってしまったため、新たに2人入りました。僕たちは、次の作業の骨組みに取り掛かることになりました。
まず、内装をするために骨組み立てから始めました。

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また、資金を集めるためにトム・ソーヤ企画コンテストにも応募しました。しかし、採用されなかったため資金が足りなくなってしまいました。そのため、当時グリーン・ヒルズ中学校校長の上杉賢士先生に10万円のお金を借りることにしました。そして6月には、学校の保護者の人がドアや、木材などを寄付してくれました。さらに、8月に地域の飲食店などに募金箱を設置させていただきました。
僕たちは、次に足場が必要だったので足場を貸してくれる人を募集しました。すると、メンバーの知り合いであるヤマワリビングさんに足場を貸してもらえることになりました。あの時寄付をしてくれた皆さん、本当にありがとうございました。これにより、僕たちは、安全にツリーハウスを建てることが出来ました。
そして戻って7月、いよいよ骨組みを建て始めました。ここで、国産の木材を使うか。2×4という木材を使うかで相談しました。僕たちは、「安い」、「加工しやすい」、「軽い」という3つの理由から2×4にしました。

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10月には、当時のクラスのメンバーが僕たちのツリーハウスを活用してツリーハウスカフェを出店し、ハンバーガー、サンドウィッチなどを売りました。多くの人がツリーハウスカフェに訪れてくれました。

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3月には、夏に設置した募金箱を回収しました。その結果、なんと63,813円集まりました。募金箱を設置させていただいた皆さん、ご協力ありがとうございました。
 これで、資材やお金などは全部そろい内装が始まりました。そして、冬になり、今年の作業は終わりました。
続きは、後日またブログに上げますのでぜひご覧ください。


(ツリーハウス建築プロジェクトメンバー 一同)
担任:齋藤
posted by greenhills-school at 10:17| ツリーハウスプロジェクト

2018年05月30日

ツリーハウスの軌跡 第1章小学校6年

 今日は、僕たちが活動しているツリーハウス建築プロジェクトについて紹介します。
 グリーン・ヒルズ小中学校は、長野県長野市飯綱高原にある自然豊かな学校で自立性や関係性を育み、プロジェクトという授業を主体としている学校です。
 このプロジェクトが始まったのは、3年前の春でした。4月、当時小学6年生だったある男の子が、「小学校最後の年に何か大きいことがしたい」と言って同級生の親友と一緒にこのプロジェクトを始めました。まず、校庭にトロッコを作って走らせようという案が出ましたが、レールが手に入るところがあまりないことや、場所がないためこの案は却下されました。そこで、当時小学校5・6年クラス7人全員が乗れるツリーハウスに決まりました。
 ツリーハウスを作るには協力者が必要です。なぜなら、ツリーハウスはメンバーだけでは作るのが困難なためです。そこで、クラスメイトのお父さんが一級建築士なので、ツリーハウス建築のアドバイスをもらうことにしました。また、5月に、小学校5・6年の担任だった比田井先生が、長野県小諸市にある安藤百福記念自然体験活動指導者養成センターで行われていた小諸ツリーハウスプロジェクトへ行って、展示されているツリーハウスを作った原棟梁、中山建築士にアドバイスをもらいました。

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ツリーハウスは学校に建てようとしていたので、学校の生徒、先生方の了承が必要です。
なので、生徒、先生全員が集まって、話し合いをする、グリーン・ヒルズ会議でツリーハウスを建てても良いか提案したところ、賛成意見が多くあり、建てることが決まりました。

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ですが、グリーン・ヒルズ小中学校は、妙高戸隠連山国立公園の中にあるので建物を建てるには、申請が必要です。なので、僕たちはツリーハウスを建てるために、長野市庁舎と長野県庁に建築許可の申請をしに行きました。申請は、無事通りました。しかし、ツリーハウスを建てようと言って、申請が通るまで2か月もかかりました。けれども、建てることになり、先生たちが、「頑張れ」と応援してくれてとても嬉しかったです。
 僕たちは、小布施にある浄光寺というお寺に原棟梁、中山建築士にアドバイスをもらいに行くため、二人が作ったツリーハウスを見に行きました。そのツリーハウスは、中でビールを飲みながら屋根の上で星が見られる大人の遊び場みたいなツリーハウスでした。そして、僕たちは、2人にツリーハウスの作り方などアドバイスをいただきました。

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 ツリーハウスを作るには膨大なお金が必要です。なので、僕たちはトム・ソーヤ企画コンテストという自然活動を支援しているコンテストに応募しました。採用されれば、10万円がもらえるコンテストにツリーハウス建築プロジェクトが採用されました。僕たちのクラス全員が喜びこのプロジェクトは大きいものになっていきました。
 夏休みが過ぎて2学期、5・6年クラスに転校生が二人入りました。いよいよツリーハウスの土台となる梁を建てる日が近づいてきました。8月下旬に、以前注文した梁、床の木材が届き、木材が腐るのを防ぐため、塗料ぬりをしました。9月には、小学生や、中学生、協力者の方々が集まり、原棟梁、中山建築士と一緒に作業を始めました。まず、支える木にお清めとして、お酒をまきました、それから、ツリーハウスを支える4本の木に、梁を建てて、床板を張っていきました。1日作業でしたが、床板は、半分も張れませんでした。すべて張り終えたのは12月でした。それで、この年の作業は終わりました。

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ここ飯綱高原では、冬になると1.5メートルほど積もるため、冬の外作業は困難です。なので、外作業は床板を張り終えたところで、一旦終わりました。冬の間は、室内で小屋の設計図を建築士のお父さんにアドバイスをいただきながら、設計していきました。

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小屋の設計は2月に無事終わり、来年度本格的に作業をすることになりました。

 続きは、後日またブログに上げますのでぜひご覧ください。


ツリーハウスメンバー
(担任:齋藤)
posted by greenhills-school at 10:37| ツリーハウスプロジェクト